あなたの街のかかりつけ薬局
“セレンディピティ”には「思いがけない幸運」という意味があり、偶然から幸せをつかみとるという素敵な言葉です。
私たち「セレン薬局」は訪れる患者様や働くスタッフに、そんなセレンディピティがたくさん起こる事を願って名前をつけました。そんなセレンディピティに出会えたスタッフを「私のセレンディピティ」と題してご紹介いたします!

川原弘明かわはらひろあき
セレン薬局藤沢店 薬局長
病院薬剤師やドラッグストア薬剤師、専門学校非常勤講師などを経て、大手薬局の本社にて薬剤師の教育に従事。その後、セレン薬局には2020年入社。
薬剤師としての“やりがい”を在宅業務でさらに感じることができた

藤沢店の薬局長として働く川原さん。そもそも、なぜ薬剤師になったのですか?
大学に入る頃、薬学部が流行ってたんですよ。「この先、薬剤師の人手不足になるから薬剤師になっておけば安泰だよ」という雰囲気があったんです(笑)
偏差値も上がりつつあった薬学部でしたので、入学するのは大変ではあったのですが、研究に興味があり、薬学もできる薬学部に入りたいと強く思いました。

最近は窓口業務だけではなく、在宅業務が増えているのですね
在宅業務は月に30人〜40人を担当しています。外来の窓口業務では患者さんとの時間は短いですが、在宅では30分程度かけて対応していきます。
患者様が安心できるよう、私はゆっくり耳元で話しかけたり、患者様の身体に触れながらお薬の説明をすることを心がけています。
そうすることで、あたたかく安心を感じていただけていると思います。
在宅業務で一番大事なことは何ですか?
薬局の窓口ではわからない、その患者様の生活環境などを確認できることです。トイレを見ることもありますし、玄関が失禁で濡れていたこともあります。
また、薬がきちんと飲めているか、なぜ飲めないのかも生活環境も含めて評価することが確認は大事ですね。クローゼットの奥から信じられない量のお薬が出てきたこともありました。
職員の協力も重要です。在宅の処方箋入力は特殊な部分もあり、理解した事務職員の対応が求められます。薬の作るのも個々の患者様に合わせた対応が必要なため、一人ではできません。
職員全員の協力があって、成り立っていると感じています。

在宅業務でうれしかったことはありますか?
褥瘡という傷ができてしまった患者様を訪問した際に、症状をよく見て、お薬の提案をさせていただきました。改善に向かわれた時はうれしかったです。
薬局窓口業務ではわからなかったことも実際にご自宅に訪問することでわかることもあります。そしてケアマネージャーさんやソーシャルワーカーさんと連携して、患者様とも良好な人間関係を築いていく。
在宅業務にはそんなやりがいを感じます。
休みが取れる体制を活かして、さらに学び、次世代の薬剤師のために貢献する

薬局長の仕事ってどんなことがあるのですか?
職員が皆しっかりしていて恵まれているので、薬局長ならではの仕事はあまり無いかもしれません。細かいところでいえば、店舗の運営・管理、例えば法令等の遵守です。 薬局は想像以上に様々な法令で成り立っていて年々変化します。その際に職員に周知して現状の法令に沿った対応していきます。また必要な店舗研修が多くなっているため、さまざまな研修計画を作成し実施しています。
セレン薬局の強みってありますか?
当社は8店舗と大手ではありません。この規模だとひとりがこなす仕事量が多くなるケースがほとんどですが、セレン薬局は本社からの指示のもと、人員をしっかりと配置いただけます。そして、年間の休日の決まりなどもあり、きちんと休みが取れる体制を作ってもらえているところが強みですかね。

川原さんは休日はどのように過ごしていますか?
休日というか業務以外の時間でこんなことやってます!
あの日経DIという全国の薬局に届く雑誌があるのですが、その中に薬学的なクイズのページがあります。そこの執筆を13年くらい前からやっているんです。
最初はクイズを出す方をやりたいと思い、クイズをつくり、日経DIさんに持ち込みました(笑)いきなりで断られたんですが、内容を見ていただいたら採用してくれたんです。当時は20代だったのでガッツありましたね(笑)
本当にこの仕事が好きなんですね
あと、学会発表も以前からしています。薬剤師に向けて自分たちが良いと思った活動内容などを他の薬剤師にもぜひやってもらいたい、という事例を各自発表をしていくイメージです。
例えば、今のように在宅訪問が当たり前じゃなかった時代に、いち早く医師に声掛けして在宅訪問を実施した活動なども発表しています。発表には審査がありますが、今後もやっていけたらと毎年チャレンジしたいと考えています。

これらの原動力は何ですか?
好きだっていうのと、過去に培った経験を今後も活かしたいので、学会活動などをやめちゃうのももったいないなと思っています。
こういった活動の費用面をバックアップしてくれる会社にも感謝しています。

新たなことに挑戦し続け、仕事もさらに活力的に
新たなことに挑戦するようですね。
マラソンですね。湘南藤沢市民マラソンが1月にあったのですが、藤沢市薬剤師会として参加しました。
もともと陸上をやっていたのですがしばらく走っていなかったので、これを機にまた続けていけたらと思っています。
さらに最近の趣味があると聞きました。
海外旅行ですね。ずっと行ったことがなかったので。40歳の節目を機に急に行くようになりました。東南アジアばっかりですが、ベトナム、タイ、カンボジアとか。つい最近は韓国に。
サウナも好きなので国内だけでなく海外のサウナも巡りたいと思っています。
こうやって旅行に行けるのも、連休を取れる体制が藤沢店にはあるからなんです。もちろん本社の支援や協力を得られて初めて作れているんですが。
海外に行くことで新たな視点も生まれます。歴史を知り、平和の大切さを学んでます。過去があるから今があるんだなと。

10代がやるような安い旅をしていますが、今の年齢だから学ぶこともありますし、おいしい物を食べて、また仕事を頑張っていこうと思います。
『私のセレンディピティ』
店舗数は多くありませんが、大手のような休みの取りやすさがあるなど、とても魅力的な薬局に出会えたと思います。先ほどもお話しした通り、少ない店舗規模だとひとりの働くボリュームが溢れがちですが、本社のサポート体制によって、自分のやりたい執筆活動や学会発表に心置きなくチャレンジできています。
ちょうどコロナ禍のタイミングでの転職でしたが、たまたま地元の藤沢市、まさに「ど地元」に病院ができることになって、その真横に薬局ができると聞いたら、実はたまたまお世話になった方がつくる薬局だと知りました。
これこそが私のセレンディピティかなと。
川原弘明